武富士の更生計画案が認可される

投稿者: | 2011年11月5日

武富士:更生計画案認可 過払い金債権者は88%が承認
(2011.10.31 毎日新聞)
 会社更生手続き中の武富士は31日,7月15日に提出した更生計画案が東京地裁の認可を受けたと発表した。債権の大半を占める,払いすぎた利息(過払い金)の債権者は,88%以上が承認した。スポンサーである韓国消費者金融大手,A&Pファイナンシャルの支援下で経営再建を進める。

 武富士の負債総額は1兆5000億円規模。このうち過払い金の返還は請求件数で90万件を超え,金額は総額で約1兆4000億円に上る。社債や借入金も加えた債権者への支払いの際の弁済率は3.3%。今後は店舗やシステムを再整備し,新規の貸し付けを再開する。

かつてない倒産劇です。
かつてないほど,低い配当率です。
正直 言って,この企業(営業)を,残しておく価値がいかほどあるのか,疑問です。

武富士については,創業家が多額の利益を手にして,いわば「逃げ切った」疑いがあります。
長男の海外資産に関する税務訴訟などでも,物議を醸しました。

その責任を追及する動きがあります。

借り手側が追加提訴 武富士創業家相手に
(2011.8.31 MSN産経ニュース)
 消費者金融大手「武富士」が昨年9月に経営破綻し過払い金の返還を受けられなくなったとして,借り手約440人が31日午前,創業者の故武井保雄元会長の妻や長男,次男に計約9億7000万円の損害賠償を求め,東京,静岡,広島,熊本の4地裁と東京地裁立川支部に集団で追加提訴した。この日午後には札幌地裁でも約20人が計約51000万円の賠償を求め提訴。
 9月1日にも約100人が計約2億円を求める訴訟を宇都宮,岡山の両地裁に起こす。さらに10月までに100人以上が東京,名古屋,津,大津,高知,福岡の6地裁で提訴する予定。
 原告側代理人の弁護士によると,6月から始めた全国一斉の集団提訴は9月1日までに,原告数が31都道府県の計約1450人,請求総額が約32億4000万円になるという。

武富士の会社更生法申立ては,当時,大きな衝撃をもって受け止めました。

過払い金の問題が,峠を越した象徴だと感じます。

大きな流れとしては,バブル崩壊の第二波なのでしょう。
バブルのころに膨らんだ家計・生活習慣を,すぐに縮小できない人が,たくさんいた。
その需要に応じて,消費者金融が跋扈した。

ために,多くの家庭で,膨らんだ家計・生活習慣の是正が,先延ばしされました。
昨年,総量規制がはじまり,いよいよ,生活再建は,待ったなしです。
自己破産や,個人再生の事件は,これから,本格化して行くかもしれません。

弁護士の業界も,過払い金事件が,にわかに,バブル的な好況をもたらしていました。
ために,長期化する不況や,弁護士増員問題などの問題が,覆われていました。
今後は,様々な問題が,表面化していくと思われます。

消費者においても,弁護士を選ぶ目が,必要になってくるでしょう。