年金未納,10年さかのぼり納付可能に 法改正案提出へ

投稿者: | 2010年1月13日

(asahi.com2010年1月13日より)
 長妻昭厚生労働相は12日の閣議後会見で,国民年金の保険料の未納分を過去にさかのぼって納付できる期間を,現行の2年から10年に延長する方針を明らかにした。保険料未納により,年金をもらえない人や年金額が少ない人の救済が狙い。通常国会に国民年金法改正案を提出し,2011年度中の施行を目指す。
 国民年金を受給するには25年以上加入し,原則としてこの間保険料を納付する必要がある。国の推計では,無年金もしくは,将来無年金となる人は118万人とみられる。
 過去に未納期間があったとしても,さかのぼって納付して25年分に達すれば,受給資格を得られる。しかし,現在,さかのぼれるのは2年間分。これを過去10年間に延ばすことで,年金の受給資格を得られる対象者が増える。
 また,年金額は保険料の納付期間に応じて決まるため,未納分を払うことで,年金額が増える可能性がある。
 2年を超えて納める保険料には利息分を上乗せする。
 長妻氏は衆院議員4年の任期中に最低保障年金などの年金制度改革にとりくむ方針を示しているが,無年金・低年金のために生活に苦しむ高齢者らの対策を先行させる必要があると判断した。

 納付対象を増やすと,支給対象も増える。当然です。
 もっとも,無年金で生活が困窮する方は,生活保護の対象となります。 年金に限定せず,国の財政として見たら,納付者を増やす政策は合理的です。

 もちろん,「毎月,きちんと払う」という動機付けを希薄化させる訳には行きません。 この兼ね合いから,「遡ぼれるのは10年間」という線が出てきたのでしょうか。
 どのような収支見込みが立てられているのか,興味があります。

 個人的には,義務だから年金掛金を納めてますが,ほとんど期待せず,全く頼らないようにと考えています。