【5/22】女性刺殺損賠訴訟 鹿児島地裁 遺族の訴え棄却 父親「無念」控訴へ

投稿者: | 2010年5月30日

(2010年5月22日西日本新聞より)
 離婚調停中の夫(43)に鹿児島市の女性=当時(31)=が殺害されたのは鹿児島県警が適切に対応しなかったからとして,被害者の遺族が県に損害賠償を求めた裁判の判決(21日,鹿児島地裁)。牧賢二裁判長は,訴えを棄却した。
 判決後,父親は「控訴したい」と語った。

 女性の夫は殺人罪で逮捕され,脅迫,器物損壊などの罪でも起訴された。遺族は,「娘(被害者)は,警察に夫が仕掛けた盗聴器も持っていき『何とか逮捕してほしい』と訴えていた。警察が一度でも重い腰を上げてくれていたら,生きていたはずだ」と信じている。
 判決は,夫が殺意を抱いたのは事件の数日前で,警察は危険を予見できなかったと認定。

 警察の役割は,主として事件の捜査であり,事件の予防ではない。
 裁判所は,そう言っています。

 そもそも,諸外国のように,安全はタダではないと考えるべきなのかもしれません。
 時には親切な警察官もいますが,全体としては,あまり親切ではない。
 予防・防衛については,警察ではなく,私的なボディーガード等で,自ら対策するしかありません。
 悲しいかな,それが現実でしょう。