日本経済新聞2015/12/5
三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は、自動運転車の実証実験で生じた損害を補償する保険を開発した。多くの電子部品や複雑なシステムが組まれた自動運転車は、責任の所在が多岐にわたるうえ、事故の発生率や損害額が見通しにくい。想定されるリスクを包括的に補償する保険を提供し、2020年ごろに見込まれる実用化へ向けていち早くノウハウを蓄積する。
自動運転は、運転者をサポートする程度なら早期に実現するでしょうが、完全に任せられるものはどうか。
大きな壁を乗り越える必要があると思います。
技術というより、世論の問題です。
たとえば、仮に人間が運転していて事故を起こすリスクが10%として、自動運転だとそれが3%になるとします。
理屈上では事故率が下がるのですが、はたして、機械が3%の事故を起こすということを、世論が許すかどうか。
これは、メーカーにとっても、リスクに関わります。
もちろん、保険会社にとっても。
ただ、こんな報道を見てますと、自動運転車は、近いうちに実現するんでしょうね。
ビジネスも、制度も、遅れないように並走しないといけません。