民事再生は決まってからが大切

投稿者: | 2014年2月1日

ため込んでいたアンケートをご紹介する怒濤のシリーズ,第3段です。

 

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弱り目にたたり目という言葉があります。

人生の中で,大変なことが重なって起こることです。

もちろん,オカルト的に考えるのはまったくナンセンスです。

しかし,1つのトラブルが原因・遠因となって,他のトラブルを招くことは,ままあるのです。

 

この依頼者の方は,直接のご依頼は,借金問題の解決です。

安定的な仕事に就いておられ,ご自宅をお持ちだったことから,解決方法としては個人再生(個人版民事再生)の一択でした。

しかし,借金が原因なのか,結果なのか分かりませんが,仕事上のトラブルも抱えておられて,そちらのケアも必要でした。

結果的に,個人再生の手続は円滑に終わり,それと並行して,仕事上のトラブルも一段落しました。

重なったトラブルは,解決するときも一緒ということが多いです。

 

つくづく思うのは,大きなトラブル,複数のトラブルに見舞われたときには,自分1人では絶対解決しませんし,また,弁護士に依頼しても,徐々に状況が良くなるように進めていくしかありません。

ただ,弁護士に依頼したら,解決までに時間を要しても,いずれは解決します。

解決までの間も,何かあったらすぐに相談できますから,心理的にはかなり楽だと思います。

 

トラブルに見舞われたとき,まずは自分で何とかしようとするのが,人情だと思います。

それを否定するつもりはありませんが,同時に,引き際というか,どこかで切り上げてプロに依頼するように,切り換えることも大切だと思います。

 

個人再生は,裁判所の手続が終わった後に,残った負債を,自分の力で返済していかなければなりません。

元金カットや,リスケジュール等によって,返しやすくはなってます。 でも,一旦,火の車になった家計を立て直すのは,思ったよりしんどいです。

手続の終了は,ゴールではなく,スタート。 どれだけ良いスタートを切れるかが,勝負の分かれ目。

他のトラブルを抱えた状態で,個人再生のみ走り出しても,大抵,上手くいきません。

プロのサポートが重要です。

 
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