交通事故の被害者の方ですが,事故の相手が無保険でした。
保険代理店さんの紹介で,相談にいらっしゃった方です(アンケートの中に「保険会社」とありますが,これは「代理店」の誤記です)。
ただし,そこの代理店さんの契約者という訳ではなく,知人とのこと。 代理店さんは,親切心から,手助けをしておられたようです。
この方,相手が無保険で,何の対応もしてくれなかったために,通院等が十分にできませんでした。
代理店さんサポートしてくれるようになってから,自賠責の被害者請求などの手段を尽くしたようですが,それは事故から随分時間が経ってからのことでした。
当事務所が よく調べてみると,事故に関与した車は2台あって,過失の大きい方は無保険でしたが(最悪です!), もう1台の方には,任意保険がついていることが分かりました。
もう1台の方は,過失が大きいとは言えないものの,無過失とまでは言えない,という状況でした(このため,その任意保険会社も被害者対応をしていなかったようです)。
損害賠償請求において,俄然,回収の見込みが高くなりました。
もっとも,困ったことに,この方,本当に痛い時期に治療に行かれておらず,カルテ等の記録(証拠)が,決定的に不足していました。
このため,損害賠償請求の局面においても,後遺障害評価や,損害査定等の面で,大変な苦労を要しました。
結局,裁判せざるを得ませんでした。
ただ,裁判においては当方の主張が相当に認められました。
ご本人さんも納得され,最終的には,良い解決だったと思います。
相手方が無保険という場合にも,何らか,手を打てることはあります。
相手方が無保険という場合こそ,早い段階で,弁護士に相談するべきです。