交通事故で,比較的重い後遺障害を負われた方です。
よい条件で示談が成立し,ご納得頂ける結果が得られました。
一般的に,「納得いく解決」と,「時間」は,相反することが多いです。
「納得」と「時間」。 実は,弁護士としては,いずれかに偏って事件処理する方が楽です。 でも,依頼者も事案も千差万別ですから,どっちかに偏ると,大抵,ご本人の真意とはズレます。
誠実に向き合って,丁度いいバランスで解決を図るのが最善だと思ってます。
こちらの依頼者のケースは,とても速やかに解決した事案です。
理性的な方ですから,速やかな解決であったことは,十分,理解して頂いていると思います。 それでもやはり,被害者の体感時間としては,「もっと早く」と思われていたのでしょう。
このような体感時間となるのは,被害者意識の影響だと思います。
被害者だから,被害について,速やかに,十分な補償を受けるのが当然,という感覚です。
被害者の立場では3ヵ月でも「長い」し,被害が重いと1ヵ月でも「遅い」と感じるのだと思います。
このようなご心情は当然です。 でも,法律の世界で,この「当然」が実現される仕組みがあるかと言うと,残念ながら,十分ではありません。
弁護士は,本人なら半年かかるところを3ヵ月にし,保険会社の(実は)低い提示額を,正当な補償金額まで引き上げることはできます。
あとは,せめてその期間,お悩みを伺ったり,進捗を適宜に報告したりして,精神的なご負担を,多少なりとも軽減することはできます。
その限りでも,弁護士を入れないより,期間は短く,金額は大きく,心は軽くなりますから,お役には立っていると信じています。
見ず知らずの弁護士に相談するのは,気が重いと思います。 実際,弁護士にもいろいろいます。
アトラス法律事務所では,法律相談を希望されている方の心理的負担を,少しでも軽減するための取組みを行っています。
1つは,事故被害者の初回相談を無料にしていること。 無料だからといって,いい加減に対応することは一切ありません。
もう1つは,ホームページ等を通じて,情報公開に努めていること。 このブログで,当事務所の依頼者の「生の声」をご紹介しているのも,その一環です。
こちらの依頼者は,このブログの「生の声」を見て,当事務所に相談にいらっしゃったようです。
良い解決へとつながる第一歩として,このブログが役に立ったことが,とても嬉しいです。