(京都新聞2010年06月29日より)
遺言を書く人が増えている。公正証書による遺言書の作成は約20年でほぼ倍増し,京都弁護士会が昨秋に発足した「遺言・相続センター」への相談件数は予想を大きく上回っている。高齢化社会の到来に加え,家族関係の変化や権利意識の高まりが背景にあると弁護士はみている。遺言を書くための商品の売れ行きも好調だ。日本公証人連合会によると,証拠力が完全な公正証書による遺言書の作成数は,1989年が約4万1000件だったが,2009年は約7万8000件となった。最高裁の司法統計によると,各家裁が相続人らの依頼に基づき,遺言書の偽造などを調べる「検認」は08年が約1万3000件で,10年前より約4割増えた。
企業はこの流れをビジネスチャンスととらえる。大手文具メーカーのコクヨの子会社コクヨS&T(大阪市)は昨年6月,遺言書作成の解説や用紙などが入った「遺言書キット」を販売した。同社によると,2万部を見込んでいたが,2万5000部余りが売れた。
週刊誌が遺言特集を組んだり,書き方を指南した遺言書の用紙付きの書籍が相次いで出版されている。
遺言書は,人生最後のメッセージです。 資産の多寡にかかわらず,立つ鳥跡を濁さずで,処理方法を指定しておくべきです。
データを見ると,公正証書遺言が圧倒的に多いようですね。 確かに,確実です。
でも,自筆証書遺言でも十分なんですけどね。 自分で本を買って書いたら,コストもかかりません。
記事で紹介されているコクヨのキットですが,参考までに,買ってみたことがあります。
なかなかよくできています。 一般的な遺言書なら,これで十分じゃないかな。
いずれにしても,これからの時代,遺言書を書かないという選択肢はありません。