【6/12】カニ「送りつけ商法」注意,高齢者が狙われる傾向

投稿者: | 2010年6月13日

(読売新聞2010年6月12日より)
 高齢者宅にカニなどの魚介類を送って支払いを迫る「送りつけ商法」によるトラブルが急増し,国民生活センターが注意を呼びかけている。
 全国の消費生活センターに寄せられた魚介類の送りつけ商法に関する相談は,2005年度からの5年間で計5203件。05年度は40件だったのが年々増え,09年度には2611件と急増している。
 業者の手口は,「カニは好きか」「売れ残り品を特価で販売する」などと電話で勧誘した後,購入意思の有無にかかわらず1万~2万円程のカニやサケ,ホタテ貝などを代金引換の宅配便などで送ってくるというもの。複数の魚介類や野菜類を詰め合わせて送ってくる例もある。
 高齢者が狙われる傾向が顕著で,相談者の7割が60歳代以上。カニなどの産地ではない関東や東海などの都市部で相談が多い。発送地には北海道や北陸,山陰などが目立つが,連絡のつかない偽の住所がほとんどという。

 昨年12月に施行された改正特定商取引法では,生鮮食料品もクーリングオフができるようになり,断った消費者へ再勧誘を行うことも禁止された。国民生活センターは「一方的に送りつけられた商品に,受け取りや支払いの義務はない。いったん支払った代金を取り戻すことは難しいので,安易に受け取ってはいけない」と注意を促している。

 古典的な手口です。
 知らない荷物は受け取らないのが一番。
 受け取ってしまったら,そのまま放置。 業者から連絡があったら「取りに来い。でなければ廃棄する」。 ギャンギャン言ってきたら「裁判でも何でもやってくれ」。 訪問するぞと凄まれたら,「電話録音している。警察に行く」。
 これが,最善の対抗手段です。 これで,ほぼ大丈夫です。

 とは言え,高齢者や単身者には,こういった腹をくくった対応は,難しいかもしれません。
 どうしても困ったら,電話番号を変えたり,迷惑電話登録・非通知排除とか,少なくともしばらく(1週間程度)は電話を一切取らないとか,工夫しましょう。
 あるいは,電話をとって,業者からの電話だと分かったら,有無を言わさず即時にガチャ切り,というのも有効です。そして,しばらくは電話を切る。
 で,先方が諦めるのを待ちます。