こんにちは,弁護士徳永隆志です。
今回は,労働事件の依頼者の方のアンケートをご紹介します。
未払賃金(残業代)などを請求した事案です。
会社側からは,よくある「管理監督者」の主張をベースに,他のいろんな争点が提出されて,解決までに非常に難儀しました。
結果的には,請求満額に近い回収となりました。 紛争期間が足かけ2年でしたが,ほぼ2年分の給料相当額を獲得しました。
どんな事件でも,相手方のスタンスで,解決までの道のりが左右されます。 中でも,労働事件は,この傾向がとても強い。
この依頼者の方は,別のところに就職する等して環境を整備した上で,「じっくりと紛争解決に取り組む」とのスタンスでした。 だから,妥協せずに,十分な解決を図ることができました。
相手方の対応が見えたら,解決の難易度を測った上で,まずは冷静な組み立てをすることが重要です。
他方,企業の立場で言うと,
紛争が起こった時,すぐに見通しをつけて,早い段階で解決を図れば,労力も少なく,より低額の支払で済むことも多いです。
労働事件においては,経営者は感情的になりがちですが,一呼吸置いて,冷静に損得を考えることが大切だと思います。
いずれにしても,本件は,掛けた労力に見合った解決となり,ホッとしました^^